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日本人でも環境が変わると胃がんを発病しにくくなります

つい最近まで日本人の死因の原因のトップでい続けた胃がんですが、実は生活習慣や環境が変わることでその胃がんの発病率が顕著に下がることがわかっています。なぜそのようなことが起こるのか?少し簡単に考えてみたいと思います。

 

日本人でも海外に移住した人の胃がんの発病率が低下傾向にあるのです。
これは日系一世でもその傾向が強く出ます。つまり普段口にしているものの中に胃がんを発病する原因が潜んでいるという考え方はあながち間違いではないのです。

 

例えば、カリフォルニアやハワイに移住した人の胃がんの発病率は日本に住み続けている人よりも低く、日系二世・三世と移り変わることでより胃がんの発病率が下がることがわかっています。逆に欧米人に多い結腸がんや前立腺がんの発病率が上がり、現地に住む人と変わらないレベルまで高まるのです。

 

このことから考えられることは、胃がんも含め様々ながんの原因は普段口にしているものの中にあるのではないか?ということなのです。免疫学の権威であるドール氏(イギリス人)によると、がんの原因の8割は食べ物によるものであると考えられるという発表すら行われています。

 

やはり日本人の食生活で一般的な塩分の多い食事が胃がんの原因であることはわかっていましたが、食べ物の変化や住環境の変化で発病するがんの傾向がかわるというのは、また新たな気付きでした。

 

他にも日本ならではの風習としては、熱いものは熱いうちに食べるということがあります。これ自体は悪いことではないのですが、熱すぎる食べ物(例えばお味噌汁や湯豆腐など)が胃の粘膜にふれてしまうとそこの部分がやけどをして、そこからピロリ菌の浸食が始まったりもしますので、あまりにも熱すぎる食べ物を食べる際には注意が必要です。

 

また日本人の勤勉さが裏目に出ていることも考えられます。時間を守るということは悪いことではないのですが、時間に追われて仕事をしていると食事が疎かになるというか、食後すぐに働いたり、食事をしながら仕事をすることもありますよね?そういった行為は胃の消火活動を妨げて胃腸を傷つける原因にもなるのです。

 

体質的な部分で言いますと、欧米人とは骨格の違う日本人がピロリ菌に感染した場合、胃の上の部分に炎症が起こる体部胃炎という症状におよそ8割の人がなります。この体部胃炎は胃粘膜の萎縮が起こりやすい症状なのです。胃粘膜の萎縮が起こることで胃酸の分泌量が減少し、そして萎縮性胃炎になります。

 

一度でも萎縮性胃炎の状態になってしまうと、発がん性物質やピロリ菌に対する抵抗力が低下してしまい、その攻撃で胃がんを発病しやすいのです。逆に欧米人は、十二指腸潰瘍の傾向が高く胃がんになりにくいことがわかっています。

 

このように様々な原因が組み合わさることで日本人の多くの人が胃がんを発病してしまいますが環境(特に食生活)が変わることで、日本人でも胃がんを発病しにくくなることは明白なので、普段の食事から見直してみるのも一つの対策かもしれません。

 

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